
12月が近づくと、街もお店も一気に慌ただしくなります。 普段より早く席が埋まり、団体客も増え、店全体に活気が溢れる。スタッフの方々も笑顔を絶やさず場を盛り上げてくれるため、こちらもつい楽しい気分になってしまいます。
ただ、その反面、体調や健康面への不安もぬぐえません。
私自身も以前、年末に飲みすぎて翌日後悔する…という 「あるある」を何度も経験してきました。
そこで今回は、FPとしての視点と、実際にお店に通う立場から感じたリアルな気づきをあわせて、繁忙期前に整えておきたいポイントをまとめました。
年末前に整えておきたい“お金”の管理

まずは1ヶ月の収支を“ざっくり可視化”
12月は、働く側にもお客側にも”予想外のお金の動き”が起きやすい月です。
「今日は勢いよくオーダーが入っているな」 「この席、いつもより進みが早いな」
そんな空気が感じられる日が増えます。売上が読みづらい時期だからこそ、今のうちにざっくりでいいので収支を見える化しておくと安心です。
完璧な家計簿はいりません。「固定費」「生活費」「ぜいたく枠」程度に分けるだけで、使いすぎ防止につながります。
年末の出費イベントを事前に把握
12月はこうした支出が一気に増えます。
- 美容・衣装・ヘアメンテ
- 交通費
- 友人・家族との食事
- クリスマスや年末の差し入れ
- ちょっとした贈り物
年末は細かい出費が積み重なっていくもの。だからこそ、リスト化しておくだけで気持ちに余裕が生まれます。
“必要な支出”と”その場の空気で使う支出”を分けておくと、後悔が減ります。
上限と残す金額を決める
年末は、頑張った分だけ「今日は少し使ってもいいかな」と思いがち。繁忙期の店内は華やかで、つい財布の紐が緩む瞬間がありますよね。
だからこそ、今月の”使っていい上限”と”必ず残す金額”を事前に決めておくと、心が楽になります。
たとえば:
- ぜいたく枠は1万円まで
- 生活費・固定費として最低5万円は残す
こうしておくだけで、年末の臨時出費があっても焦らずに済みます。金銭感覚を乱さず、翌年を落ち着いて迎えるための基本的な準備です。
売掛・立替・予約の整理を今のうちに
12月になると、売掛(ツケ)や立替、予約の管理が複雑になります。特に年末は一度にまとめて支払いが発生することもあり、未確認のままだと年明けにトラブルになりかねません。
今のうちに整理しておくべきこと:
- 書き残しのメモを整理する(日付・金額・相手を明確に)
- 未回収のものは早めに確認(小さな未回収も積もれば大きなストレスに)
- 年越しでの金銭トラブルを避ける
この準備をしておくだけで、年末の混乱を避け、仕事もスムーズに進みます。「年末も安心して仕事に集中できる」という心の余裕も生まれるはずです。
確定申告のための簡単準備を始める
年明けに大量のレシートや明細を整理するのは大変です。繁忙期を乗り越えた疲れに追い打ちをかけることにもなりかねません。
だからこそ、繁忙期前に少しでも準備を始めておくと、後がとても楽になります。
- 経費の写真をスマホでまとめる(領収書をまとめて撮影しておくだけで後が楽)
- カード利用を仕事用・私用で分ける(経費の計算がスムーズに)
- 交通費や美容費の位置づけを確認(どの費用が経費で落とせるか整理)
この段階で少し手をつけておくだけで、繁忙期後の確定申告作業が格段に楽になります。
仕事を整えるためのポイント

繁忙期の「優先順位」を決めておく
12月は、どう頑張っても全てのお客様に同じように対応するのは難しい時期です。
予約が詰まっている日、明らかに混雑している日、スタッフが走り回っている日——そんな”現場が大変な日”は、お客側にも伝わってきます。
だからこそ、「誰を優先するか」「どう段取りするか」を、繁忙期前に軽く整理しておくとスムーズです。
無理をしない線引きを作ることは、結果的に仕事の質を守るための大切な準備になります。
忙しいぶん“体調管理は投資”と考える
年末は稼ぎやすい反面、身体の負担も増えます。
- 睡眠
- 栄養
- 喉のケア
- ちょっとした休息
当たり前のようですが、この積み重ねが結局いちばん大事です。
体調を崩してしまったら、せっかくの繁忙期も台無しですよね。体調管理は「コスト」ではなく「投資」——そう考えると、優先順位が変わってきます。
人間関係トラブルを防ぐ“心の余裕づくり”
年末は気持ちが揺れやすい時期。忙しさの中で、誤解や気持ちのすれ違いも起こりやすくなります。
店内の空気が少しピリッとしている日は、たいていスタッフ同士が忙しさで余裕を失っているとき。
繁忙期前に意識しておきたいのはひとつだけ。
できるだけ、自分の心が整っている状態で12月に入ること。
それだけで、トラブルの多くが未然に防げます。
“売上を伸ばす行動”のチェックリスト
繁忙期はただ働くだけで精一杯になりがち。だからこそ、事前に小さな仕込みをしておくと効果が出ます。
- お客様への簡単な近況メッセージ
- 年末の挨拶の準備
- 予約のリマインド
- 気になるお客様へひと声
こうした連絡が来ると、「忙しくなる前に気にかけてくれているんだな」と、自然と足が向くものです。
1年を締めくくるための“心の整理”

この一年で頑張ったことを書き出してみる
忙しさの中にいると、自分の成長を見失いがちです。
でも、働く人の努力や成長は、思っている以上に周囲に伝わっているものです。「この方、去年よりずっと落ち着いた空気をまとっているな」——そう感じる瞬間が、きっとあなたにもあるはずです。
だからこそ、一度立ち止まって、自分が頑張ったことを書き出してみるのもいいかもしれません。
来年のテーマを“ひとつだけ”決める
- 新しい資格
- 働き方の改善
- 健康管理
- お金の習慣
テーマは1つで十分です。多すぎると続かないから。
ひとつに絞ることで、来年の自分が進むべき道が見えてきます。
自分を労う小さな時間をつくる
年末のお店にいると、”みんなが一年間走り抜けてきた空気”が漂っています。その姿が本当に美しいと感じます。
だからこそ、繁忙期の前に少しだけ、自分の心と身体を休める時間があるといいですね。
それが、最高の年末を迎えるための準備になります。
まとめ

年末はお金・仕事・人間関係すべてが大きく動く特別な時期。
だからこそ、繁忙期”前”の小さな準備が最も効果的です。
専門知識だけでなく、実際にお店に伺う立場としても、「事前の整え方で12月の働き方が変わる」と強く実感しています。
無理せず、自分を守りながら、年末をチャンスに変えていけたらいいですね。
あなたらしい12月を迎えられますように。

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